硬さ試験は,素材管理や品質管理の簡便な方法として使われていますが,ブリネル,ロックウェル,ビッカースおよびショアなどの「硬さ」は商取引の際には重要な項目として扱われています。さらに,設計・開発の場面では,硬さ試験を利用して様々な材料特性(例えば,金属の弾性特性,セラミックスの破壊靱性値など)を得ることにも活用されています。とくに,ISO 14577に代表される計装化押込み試験においては,硬さの他に弾性,塑性,クリープなどの特性を測定して材料特性を幅広く評価するようになりました。この試験方法は,コーティング膜の評価方法であるナノインデンテーション試験にも適用され,国際的な場面での活用が広がっています。
本講習会では,社会の安全を支える材料評価技術を現場的な視点で捉え活用するために硬さ試験の本質に的を絞って基礎から応用までの最新の現場技術を紹介致します。
1.日時及び会場
開催日 : 平成28年11月1日(火)
会 場 : 東京都市大学 世田谷キャンパス 3号館 4F メモリアルホールA
東京都世田谷区玉堤1-28-1(地図)
電話 03(5707)0104
● 東急大井町線「尾山台(東京都市大学 世田谷キャンパス前)」駅下車徒歩12分
2.講義内容
司 会 活苒J衡機製作所 小島 光司 | ||
時 間 | 題 目 | 講 師 |
09:30〜10:00 | 材料特性としての硬さ | 日本工業大学 名誉教授 工学博士 佐藤 茂夫 |
10:00〜11:00 | 工業量としての硬さ | (株)山本科学工具研究社 取締役 副社長 山本 正之 |
11:00〜12:00 | 硬さ試験方法および試験機 | 一般財団法人機械振興協会 博士(工学) 藤塚 将行 |
12:00〜13:00 | 昼食・休憩 | |
13:00〜13:50 | 硬さ試験機の使用方法と注意点 | (株)ミツトヨ 研究開発本部 商品開発部 博士(工学) 澤 健司 |
13:50〜14:30 | 硬さ基準片の現状と動向 | (株)山本科学工具研究社 代表取締役 社長 博士(工学) 山本 卓 |
14:30〜15:20 | 超微小硬さの現状と動向 | (株)島津製作所 試験機製造部 課長 前田 豊一 |
15:20〜15:30 | 休憩 | |
15:30〜16:30 | 現場における硬さ試験 | 松山技研 博士(工学) 野村 博郎 |
16:30〜17:00 | 質疑応答 ☆(事前に質問票をご送付いたし ますので,ご記入の上FAX又は当 日ご持参下さい) |
進 行 活苒J衡機製作所 営業部次長技術担当 小島 光司 |
3.申し込み
@定 員 | 80名(定員に達し次第締切ります) | |
A聴講料 | 1名につき¥28,000(テキスト代を含む)ただし,主催及び後援団体会員は1名につ き¥24,000 |
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B申込方法 | 申込書をお送り下さると共に下記口座にお振込み下さい。 みずほ銀行麹町支店,日本材料試験技術協会 普通預金口座 No.0734191 締切:10月25日(火) 振込手数料はご負担願います。お振込み、受領後聴講券をお送りします。当日必ずご 持参下さい。 |
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申込用紙はこちら | ||
C申込先 | 〒101-0048 東京都千代田区神田司町2−2−5 DK・Tビル5F,日本試験機工業会内 日本材料試験技術協会 電話(03)5289−7885 FAX(03)5289−7889 |
材料試験は社会の安全を支える基盤技術であり、日本材料試験技術協会は1956年(昭和31年)に「強さと硬さ」の研究を目的に発足して以来、この60年間
種々の材料試験技術の研究・開発とその普及活動に取組み、日本の工業技術の発展に貢献してきました。材料試験技術進歩の鍵は ものづくりに当たるユーザーニーズにあり、また、優秀なものづくり・製造技術は正しい材料評価技術の裏付けなくしては実現されません。
当協会では昨年10月に続きこの5月に、標記の通り 第10回材料試験ユーザーズセミナーを企画しました。今回の講師はお二人で、増田 千利様には、航空機や自動車のエンジン回りで、200〜400℃の高温使用を目指す金属基複合材料(CNF/Al)の製造法研究について、また、三谷
進様には、はんだメーカーとしての立場から、近年におけるはんだ材料・接合技術の変遷やその強度評価技術についてお話していただく予定です。
つきましては、これから材料試験に関わられる若手技術者の方々、また、長年 この分野で仕事をされている方々にもお役に立つ情報が多々あろうかと確信し、皆様多数のご参加をお待ち申し上げております。
1.開催日および会場
2.講 演
時 間 | 題 目 | 講 師 |
09:30〜10:40 | 「カーボンナノファイバー強化アルミ基複合材料の製造法に関する研究」 | 早稲田大学 理工学術院 教授 増田 千利 |
10:50〜12:00 | 「はんだ材料・接合技術の変遷とその材料強度評価」 | ニホンハンダ(株) 開発部 三谷 進 |
3.申込方法